賃貸不動産経営管理士は、2020年6月に成立した「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」の2021年6月施行によって国家資格とされる予定です。
国家資格化により、いま非常に人気になっている資格の一つですよね。
法律により管理業務の登録制度が施行されると
ポイント
- 管理戸数が一定規模以上(200戸以上)の事業者による国土交通大臣への登録
- 業務管理者の設置
が義務付けられます。
賃貸管理を業として扱っている不動産会社は200戸程度の戸数は扱っている可能性が高いので、今後、宅建のように勤め先から賃貸不動産経営管理士の資格取得を強く推奨されるようになりそうです。
本記事では、賃貸不動産経営管理士の資格取得を検討されている方に向けて、2021年(令和3年度)の試験日・申し込み日程・試験概要などを簡単にご紹介します。
目次
2021年度 賃貸不動産経営管理士の試験日程・概要
2021年度(令和3年度)の賃貸不動産経営管理士の試験日・試験概要(予定)は以下の通りです。
2021年度(令和3年度)賃貸不動産経営管理士 試験概要 | |
試験日 | 2021年11月21日 13:00~15:00 |
試験会場 | 北海道、岩手、宮城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、島根、岡山、広島、香川、愛媛、福岡、熊本、沖縄(予定) |
出題数・出題形式 |
※賃貸不動産経営管理士講習の修了者は5問免除になります。 |
試験の出題範囲 |
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受験資格 | なし |
登録要件 | 宅地建物取引士、又は賃貸不動経営管理士協議会が認める賃貸不動産関連業務に2年以上従事している、又は従事していた者 |
試験実施機関 | 一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会 |
受験案内・申込書配布機関 | 2021年8月中旬~9月中旬(予定) |
受験申込受付期間 | 郵送及びインターネト |
受験申込受付期間 |
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受験手数料 | 13,200円 |
合格発表 | 2022年1月上旬(予定) |
賃貸不動産経営管理士の試験対策
賃貸不動産経営管理士試験の出題内容については、公式テキストをしっかり勉強すれば対応可能です。(平成29年度は98.1%が公式テキストから出題)
学校の試験や受験勉強が教科書から出題されるのと同じです。
・・・が、この公式テキストは辞書の様な厚さ(なんと1034ページ!)で文字がびっしり書かれており、見た瞬間心が折れます(汗
勉強が苦にならない方で理解を深めたい方は公式テキストを利用するのが一番ですが、一般的には資格予備校から発売されている参考書がおすすめです。
大型書店では結構な数の参考書が並んでいるので、実際に足を運べる方は書店で自分が気に入ったものを購入すればよいと思います。
近所の書店はこんな感じでした。
結構な数のテキストが出版されているので、賃貸不動産経営管理士への関心が高まっているんだなと思います。
テキストって結構好みがわかれるので、ぜひ実際に書店へ足を運んで比較することをおすすめします。
近所に大型書店が無い方や、選ぶのが面倒、ネットで手っ取り早く揃えたいという方には、TACから出版されているテキストと過去問題集がおすすめ。
宅建など他資格のテキストでもそうですが、TACのテキストはフルカラーでイラストも多く、ポイントを押さえているので読みやすいです。
上記の写真を撮った際に書店で一通りのテキストに目を通しましたが、結論としてはTAC一択だなと感じました(笑
賃貸不動産経営管理士は宅建と違って歴史が浅い資格なので、どのテキストでも掲載されている内容はほとんど変わりません。
それなら、フルカラーやイラストが多くてポイントを押さえてわかりやすく解説しているTACが良いというのが個人的な結論ですね。
こちらのテキストで学習を進めて、もっと理解を深めたい場合は公式テキストを併用すれば充分合格圏内の得点を獲得できると思います。
お金を掛けずに手軽にテキストを読んでみたいという方はAmazonのKindleUnlimitedを利用して無料のテキストを試してみるのも一つの方法です。
KindleUnlimitedを利用すればこういった基本テキストが今すぐ無料で読めます。
Amazonアカウントを持っている方はすぐに30日間無料で利用可能です。
ちなみに、ビジネス本や雑誌なども読み放題なので、読書の習慣がある方などはとてもお得です!
時間が無い人向けのすき間時間を活用した学習方法
賃貸不動産経営管理士に限らず、社会人の方が働きながら学習するのは難しいと思います。
なかなかゆっくり勉強時間が取れないという方は、お金は掛かりますがやはり通信講座がおすすめです。
数年前は賃貸不動産経営管理士というとかなりマイナーな資格で通信講座もほとんどなかったのですが、最近は各資格学校も力を注いでいます。
スマホ講義に対応しており、料金もお得なところでいうと、スタディングがおすすめです。
無料講座があるので、スマホやPCで動画講義を試しに視聴できます。
スタディングの他にも、不動産系資格に定評のあるアガルートも無料でお試しの動画とテキストが利用可能です。
アガルートの賃貸不動産経営管理士講座は令和2年度の合格率92.3%(全国平均の3.1倍)で、かなり信頼度の高い講座です。
期間限定で受講料30%OFFの早割などもありますので、ぜひチェックしてみて下さい。
ちなみに、初回講義のお試し動画はホームページからすぐに視聴できます。
通信講座は結構料金が掛かるので、まずはこういった無料講座で雰囲気を掴んでみると良いと思います。
今後は国家資格化に伴って難化傾向?
冒頭でも述べましたが、賃貸不動産経営管理士は2021年6月に国家資格化する予定です。
2020年度の試験でも難化傾向が大きな話題になりましたが、今後は更に難化していく可能性が高いと言えるでしょう。
もしかしたら、数年後には宅建の様に「合格率15%」なんて結構な難関資格になっているかもしれませんね汗
逆に言えば、今のうちに合格しておけば数年後には非常に価値のある資格になる可能性もあるので、賃貸メインの不動産業者にお勤めの方や転職を有利にすすめたい方は早く取得しておいた方が良いかもしれません。
賃貸不動産経営管理士の試験は集中して勉強する時間をとれる方なら独学でも十分合格可能な難易度です。
独学で合格を目指すも良し、無料で利用可能なテキストや、無料お試し視聴可能な通信講座などを活用するのも良し。
いずれにせよ、難化傾向を考慮して、早めに取得した方が良い資格だと思います。
自分に合う方法をみつけて賃貸不動産経営管理士試験にチャレンジしてみて下さい!